練習曲 (ハノン・リトルピシュナ) を効果的に使うこと

目標曲に合わせ、練習曲をセレクトするときは、
最初に、曲の中で要求される技術を全部、言葉で書き出してみるといいでしょう。
ただ楽譜を眺めるだけではなく、実際に、楽譜を見て指を動かしながら、
曲の中で要求される技術を、思いつくまま、全部書き出してみるのです。
(このメモは、曲の練習中、必要な技術を新たに発見するたびに順次追加します)
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そして 指の訓練タイプの練習曲集 を何冊かまとめて購入し
その中から、メモ用紙の目的に合う 練習曲 だけ抜き出せば、
『曲への基礎』 は、急速に身についてきます。
目的に合う練習曲のみに集中する
例えば、 『即興曲90-2』(シューベルト)の練習に、オクターブの練習は不要ですよね?
『月光第1楽章』(ベートーベン)に、素早い指の動きも不要ですよね?
『白鳥』(サン・サールス)に、右手の素早さも不要ですよね?
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このように、『練習曲』 といっても、
目標曲のタイプによって、必要な部分と、不要な部分が出てきます。
ですから、目標曲が決まってる場合は、
『練習曲』 の必要な部分だけに集中し、不要な部分はカット。
全ての練習が目標曲に直結するようにします。
特異性の原理
これは、筋力トレーニングにおける、特異性の原理と同じです。
競技に向けた強化トレーニングは、その競技で使われる筋肉を
トレーニングすることで、最も威力を発揮します。
トレーニング内容やトレーニング箇所によって、当然、強化形態は
変わりますから、闇雲にトレーニングを行うのではなく、
競技の特徴 とトレーニングメニューを照らし合わせ、
競技内容に沿った筋肉を
重点的に強化することが大切です。 |
(↑ 太字の 「競技」 を 「目標曲」 と置き換えて読んでみてください)
実際に 『英雄ポロネーズ』 を例題に解説してみましょう。
使用するテキストは、ハノン と リトルピシュナの二冊です。
ハノンとリトルピシュナを同時に当てる!
まずは、第一段の、第1小節~第4小節までを見てください。
第1音目はよいとして、次の ピンクライン。
この右手は、カニの足のように、指をバラバラに動かす基礎力を要求されます。
ここに対して、直接的に効果がある練習曲は、ハノン。
★ハノン50番★
レガートの三度 |
★ハノン52番★
〔イ長調のみ〕 |
とにかく、指が動かなければどうしようもないので、
ここはスムーズに弾けるようになるまで、地道にハノンで頑張ってください。
次に、第3~4小節。緑の部分。
こちらが苦手に感じたら、今度はリトルピシュナを当ててください。
第3~4小節は、右手と左手がバラバラですので、ハノンでは合わないのです。
そして、右手と左手をバラバラに動かす動きに慣れてから、
実際に緑の部分に戻ってみてください。
その後は、第12小節までは、似たようなことの繰り返しですから、
同じ練習曲で応用が効きます。
次に問題となるのが第13小節目。
まずは右手から見てみましょう。右手に直接効くのは、
なのですが、この60番は長いのですね~。
ということで、時間を半分に短縮するために、小節の半分だけ練習しながら、
先へ進んでみてください。
次に第15小節の左手。ここは
を当ててみましょう。
第17~19小節の右手は、前回出てきた
| ★ハノン50番★ レガートの三度 |
★ハノン52番★ 〔イ長調のみ〕 |
でOKです。
このように、目標曲の特徴に合わせて練習曲をセレクトすると、
練習曲は今までと違った顔を見せるようになり、練習曲の真価が発揮されるのです。
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HANON
バイエルやツェルニー、ブルグミュラーと並んで
国内で大変普及している練習曲です。
指の訓練 (基礎) のための練習曲なので、あまり
面白みはありませんが、このページで解説した
「練習番号」 は、ぜひ取り入れてみてください。
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LITTLE PISCHNA
近年になって、急に人気が出てきて、
多くの先生が取り入れるようになった、リトルピシュナです。
ハノンよりも練習効果が高く、ハノンよりも、
興味を持って取り組めるところが、
ピアノ学習者にも好評です。
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指の訓練 (指のスピードアップと正確性) |