ヨーゼフ・ホフマンの奏法分析 DVD「アートオブピアノ」−20世紀の偉大なピアニストたち−で、語り手の若手ピアニスト、アンデルシェフスキが絶賛していた、ヨーゼフ・ホフマンのピアノ奏法です。
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ヨーゼフ・ホフマンのこの奏法は、強い音、弱い音、速い音、ゆっくりの音、全てにわたってバランスの取れている奏法です。しかし、習得難度はやや高めかもしれません。
弾くときの意識は、腕の運動を少なく、腕と肩の筋肉を柔軟にします。また、自然な動きが妨げられないよう、手首をやわらかく使って、滑らかな動きを作り上げます。
また、音を出すときの意識は、鍵盤に指を吸い付かせながら、なおかつ歌うように指をすべらせます。
鍵盤の上にゲンコツを置きます。手の甲の角度は、人差し指が高く、小指が低くなります。
その角度を保って指を伸ばします。
鍵盤についていた手首を、少しだけ浮かせてください。これがホフマン奏法の基本フォームです。
椅子の高さは、腕が、ひじから鍵盤に向かって平行か、わずかに下がる程度に調整します。
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この写真は演奏中のワンシーンですが、指だけで弾いていないのが分かりますか?
手の形が非常に自然で、どこも筋肉が硬直していないので、軽く鍵盤に手を乗せているだけに見えますが、実際には大きな音が出ています。
つまり、指にほとんど負担をかけずに音が出せるフォームなのです。
手の甲に注目してください。
角度がついています。写真のように、人差し指を高く、小指を低くすると人差し指側の力が弱まり、その分小指側に圧力が加わります。その結果、指ごとの不自然な音のバラつきが若干抑えられる効果があります。
また、このフォームは、指だけで音を出しません。
手の甲ごと、鍵盤に向けて沈めることで、どの指で弾いても音がばらつかない、安定した音を出すことができます。
ヨーゼフ・ホフマンの音の出し方は、主に2種類。このフォームのまま、手の甲ごと指を沈めるか、鍵盤に触れた指先を手前 (自分側) に滑らせ、柔らかい音を出します。
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基本的に、指は伸ばしています。手の甲が安定した形を保っています。 腕と手の全ての動作に、ある種の丸みを持たせます。角ばった弾き方は、エネルギーのロスを生みます。 |
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この写真は必要以上に指を大きくそらしています。 「陸上のモモ上げ走」のように、筋肉を大きく使うことで基礎筋力を上げると、音がハッキリするとともに、滑らかにもなります。 |
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左手小指に注目です。 小指単音で音を出すときは、このように指を立てています。指を垂直にすれば、手の甲からの圧力で力が増幅され、芯の通った音を出せるので、小指の筋力の弱さをカバーするための弾き方です。 |
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左手の和音の弾き方です。手首をかなり下げて、そのまま下に引っ張ることによって、バランスのそろった和音を出すことができます。 曲のラスト、和音で終結する曲などで、使えるワザです。 |
この奏法に興味を持たれた方は、ぜひDVDの映像もご覧になってください。 当ページをプリントアウトして、この解説を見ながら、
DVDの映像(スロー再生) でホフマンの手の動きをよく観察すると、
「この音色を出すには、この動きなのか!」というのがわかります。
関連リンク……ヨーゼフ・ホフマンの練習アドバイス
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