無理はしなくていいのです 練習は、頑張れば頑張るほど、上達するんだ!
多くの人がそう考えています。
習っている先生や、周りの上級者に聞いても、同じ答えが返ってくるかもしれません。でも、本当は違うんです。
練習は頑張らないほうがよいこともあるんです。
信じられませんよね? でも本当なんですよ。
イソップ物語の寓話は、人生の教訓を暗示しています。
「狼が来たぞ」と嘘ばかりついていた少年は、3度目に本当に狼が来たときに、誰にも信じてもらえませんでした。
これは、「嘘はやめようね。人から信頼されなくなるよ」という教訓です。
肉をくわえた犬が、水面に映った自分の姿を見て、「お前、それを渡せ! ワン!」とほえたら、自分の肉が水面にポチャン!
これは、「必要以上に他人のものまで欲しがると、人生損をするよ」という教訓です。
ウサギとカメという寓話も、ご存知だと思います。
山の頂上に向けての、ウサギとカメのレース。
ところで、勝ったのはどちらですか? 歩みのノロイ、カメですね。しかも、カメはウサギのように、対抗意識をメラメラ燃やしませんでした。レースの相手を無視するかのように、自分のペースで、コツコツ前へ進むだけ。
普通に考えれば、絶対にウサギが勝つレース。なのに、ウサギはなぜか負けている。
このお話には、どのような教訓が込められているのでしょう?
怖い顔で必死に練習するのは、長期的に見ると損をする。
逆説的に感じるかもしれませんが、これが私の持論です。
なぜ、怖い顔で、必死に練習するといけないのですか?
『ウサギとカメ』のレースで勝ったのはカメでした。
なぜカメが勝てたのか? それは、止まることなく、自分のペースで前進を続けられたからなのです。ここに勝因があります。
無理というのは、そう長くは続かないものです。
たとえば、普通の人が「明日から毎日5km走るぞ!」 なんて無茶な目標をたてたら、1日で挫折ですね。初日は充実感があるでしょうが、翌日の朝は見事に筋肉痛!
「今日は足が痛くて休むけど、治ったらまた再開しよう」
しかし、足が治ってからも、「今日は雨だから」、「明日は早くから仕事だから」といろいろな理由をつけて、サボってしまうのが人間です。
無理な計画を立てると、その無理が大きければ大きいほど、途中で挫折しやすくなります。
もし毎日続けるのなら、ウォーキングのような、負担が少ない楽なものでないと続きません。最初は欲張って、ハードに走りこみたくなりますが、そこをあえて我慢。毎日続けられることを何より優先します。
その努力のペースに慣れてくると、やがて「今のトレーニングでは、少し物足りなくなってきた」と感じるようになります。そうなってから、「もっとレベルを上げて、本格的に頑張ってみよう」としてみてください。
そのほうが自分にとっても楽ですし、長い目で見ると、最初に頑張りすぎた人より、こちらのほうが確実に成長できるのです。
仕事や家庭を犠牲にしてでもピアノが全て!
という方なら、無理も結構でしょう。しかし、普通の方は、仕事や家庭の方が、やはり大事ですから、その中で、どちらも両立させようと思ったら、ピアノの負担が大きすぎては、長続きしません。
無理をすると、ウサギになってしまいます。しんどいからちょっと休むと。
そして一度休んだら最後。復帰は「先延ばし」され続けるでしょう。
ですから、あまり早急に結果を求めるのではなく、毎日の練習は、最初は「遊び」の延長のつもりでいいのです。
慣れてきて、「遊び」じゃ物足りないと感じてきたら、そこで「本気」になったほうが、途中で挫折しにくくなります。
ピアノだけでなく、ダイエットなどでも同じなのです。
最初の1ヶ月で3kg以上やせようと思ったら、食事制限+ハードな減量メニューが必要です。
しかし、当初の無理がたたって努力が続かなくなると、いわゆるリバウンド現象によって、あっという間に元の風船に逆戻り。
それより、ケーキを食べながらでもいい。毎日の負担は軽くていい。そのかわり、確実に1年続けられそうなメニューを組んでみてください。
1年後、どちらのほうが素敵な身体を手に入れているでしょうか?
最初は楽なくらいでいいのです。そのかわり、止まらず前進を続けてみてください。そうすれば、無理をするより、確実に成長できるはずです。
ですから、頑張るより、頑張らないほうがいいのです。レースで勝ったのは、カメなのですから。
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スランプのときは? ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
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