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ピアノが上手になる・超簡単ヒント集
うまくいかない人のための、逆転の発想

看板

 初見のときの「意識の持ち方

 片手ずつなら、初見でもわりと
 スラスラ出来るんです。
 でも、両手になると全然……。
 これが解決できれば、私の初見力
 は上がると思うのですが……。



 初見のときの「意識の持ち方」

 片手ずつなら、初見でもそれなりに弾けるんだけど、両手になると全然
ダメ……。
 おそらく、多くの人がこのような問題を感じていると思います。



 このように、片手パートだけでいいのなら、「なんとか弾ける!」という人はわりと多いでしょう。ところが、



 このように、音符が上下に分かれてしまうと、「もうダメ!」
 上を見て、下を見て「ええと……」と考え込んでしまいます。

 ところでなぜ、片手ずつなら出来るのに、両手になるとできなくなるか、その原因を、考えてみたことがありますか?

え? その原因ですか?

 まずは、ちょっと実験をしてみましょう。
 頭を真っ白状態にして、何も考えない状態で、この楽譜をボーっと見てください。


 「あ」・「い」・「う」・「え」 簡単に読み取れますね?
 ところで、この意識で楽譜を見たとき、あることに気づきませんでしたか?

あれ? 意外に広い範囲が、視界に飛び込んできている!

 文字を読み取るという意識を持たず、ボーっと眺めるだけなら、


 画面に見えている「あ」・「い」・「う」・「え」全てが、一度にまとめて視界に入ります。4つの文字を同時に読み取ることさえ可能でしょう。
 それなのに、



 これを演奏するときはなぜか、上を見て、下を見て「ええと……」と考え込んでしまいます。
 なぜ、「あ」・「い」・「う」・「え」だと上下同時に見えるのに、楽譜になると見えなくなるのか? 不思議ですよね?

 実は、自分自身で、見えなくしてしまっているのです。
 本当は、音符でも、視界には入っているのです。

 試しに、頭を真っ白状態にして、何も考えない状態で、この楽譜をボーっと眺めてみてください。



 音符を読み取るという意識を持たず、ボーっと眺めるだけなら、画面に見えている音符全てが一度にまとめて視界に入ります。
 視界に入らなかった方は、目の位置が近すぎるので、ちょっと画面から目を離してみてください。そして、画像の中央をボンヤリ見つめます。
 はい、今度は全部見えるようになりましたね?
(全部の音符が、同時に視界でとらえられればOK。読もうとはしない)

 なぜ、ボンヤリ眺めるほど、広い範囲の音符が見えるようになり、音符を読み取ろうとするほど、狭い範囲の音符しか見えなくなるのか?

 その原因は、「意識の集中」にあります。

 例えば、ラジオをつけている部屋で、周りの人とお話をしているとします。
 そのときに、自分の意識がラジオの音声に集中すれば、ラジオの音だけ聞こえ、周りの人の話し声は聞こえなくなります。逆に、周りの人との会話に意識が集中すれば、ラジオの音声は聞こえなくなります。

 視点も同じです。
 ある特定の音符に集中すると、そこに視界の焦点が絞られ、他の情報がシャットアウトされてしまう。
 つまり、一つの音符だけに目の焦点が集中してしまうから、狭い範囲しか見えなくなってしまうのです。



 この楽譜のように、片手パートだけなら、「狭い視界」の状態でも、なんとか見えてしまう。
 視点移動が少ないから、「狭い視界」のままでも、なんとか弾けるのです。しかし、両手になると、



 このような楽譜になってしまうので、見える範囲が「狭い」状態では、上を見て下を見て、また上を見て……を繰り返すうちに、自分がどこを弾いているのか、サッパリわからなくなってしまいます。


 これを解決するにはどうすれば?
 もうおわかりですね?

 両手のパートが同時に視界に入ればいいのです。
 上を見て下を見て、また上を見て……ではなく、



 上下の「あ」・「い」・「う」・「え」を同時に見てしまう。

「ひとつの音符に意識を集中して、視界を極端に狭めてしまう」のではなく、広い部分を視界に入れてしまいます。
 その読み方は、実は簡単な意識でできてしまいます。

 上の、「あ」・「い」を同時に見るとき、視点はどこにおいていましたか?
 おそらく、大譜表の真ん中の空間 (画像中央の真っ白い部分) をボーッと見ながら、目の端で、「あ」・「い」を同時にとらえていたとおもいます。
 これを、「あ」に焦点を合わせたり、「い」に焦点を合わせると、途端に視界が狭まってしまいます。

 同じように、音符の場合も、


 音符の書いてある、上下の段を交互に見るのではなく、音符のない、大譜表の真ん中の空間を見るようにして、目の端で上下の音符を同時に読み取るようにしてみてください。

え? そんなスゴイ技、私には無理です!

 できないと思いますか? そんなときは、



 を思い出すと、「あれ? やっぱり私にもできるはず!」と考えが変わると思います。
 ヒントは、「大譜表の真ん中の空間を見る」・「特定の音符に焦点を合わさない」です。

 上の段も、下の段も、同時に音符が読み取れる。

 それができるようになれば、初見に限らず、楽譜を読むのはかなりラクになると思いませんか?

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