ハノン練習曲の抜粋 作者 (ハノン本人) による指示が、毎日、全部、さらう……。
これは、インパクトが大きかったと思います。
しかし、実際に毎日ハノンを1~60番まで練習したら、かなり高速で弾いても、ハノンだけで1時間以上もかかってしまいますから、月に一度程度ならともかく、これを毎日続けるとなると、あまり現実的とは言えません。
そこで、選りすぐった綺麗なドングリだけ、袋に集めるのですが、ここで安易に、
「じゃあ、ハノン第一部の1~20番だけ毎日やればいいのかな?」
と考えてはいけません。
1番~20番を1回通すなら、それよりも、自分の苦手部分、10曲程度をピックアップして、2回ずつ繰り返したほうが、はるかに効果が大きいのです。
まずは1度、騙されたと思って、以下の番号だけ重点的に練習してみてください。これは、私が選りすぐったハノン最重要曲番です。合計10曲です。
★ハノン第一部
1.2.6.8
★ハノン第二部
38.39.40
★ハノン第三部
44.46.50
★ハノン1番★
五本の指を同程度に鍛える基礎。
ついつい機械的に、弾きがちなハノンですが、ハノンを弾くときは、バッハやモーツアルトを意識しながら音に意識を向けてやってみましょう。
音楽的な音を作るための基礎練習という意識を持って、同じ音階を弾くときも、レガート(滑らか)に聞こえるように、音に意識を向けて練習すれば、意識一つで練習効率もグンと高まるはずです。
★ハノン2番★
五本の指を同程度に鍛える基礎。
慣れるまでは、指使いに戸惑うかもしれません。
ですので、慣れてください!
★ハノン6番★
小指を鍛えること。
五本の指で、鍵盤と鍵盤の間の感覚を正確に覚える基礎。
(鍵盤を見なくても弾くためには、鍵盤の感覚を正確に覚えないと
いけません。曖昧なままだと、この6番は、指が絡まります)
★ハノン8番★ 全5指のたいへん重要な練習
主に、ポピュラー曲に、応用が利きます。
ポピュラー曲では、左手の伴奏で、この形の発展系を、よく見かけるのです。
奇麗な音に意識を置いて練習してみてください。
★ハノン38番★ 音階のための予備練習
ピアノの基本。かなり重要です。
ソナチネなどに、則応用が利くので、熱心に取り組んでください。
ソナチネだと、132(ALLEGRO) の速さは要求されるので、最低でも、この速さには慣れておきたいところです。
ここを熱心に練習すれば、左手もクルクル動くようになります。
ぜひ、メトロノームをかけながら、自分の限界に挑戦してみてください。
でも、だからといって、音をおろそかにして、荒い演奏の癖をつけては駄目ですよ。
薬指の出す音に、特に注意してください。
★ハノン39番★ 音階の練習
見た目は、38番と重複するように思われますが、こちらは、黒鍵も入っている分、余計に厄介です。
楽譜を見ながら曲を弾くときに、変ホ長調など、どことどこが黒鍵で……といちいち意識しなくても、パッと楽譜を見ただけで、無意識に指が黒鍵に行くように、ここで、黒鍵の位置を感覚的に覚えてください。
★ハノン40番★ 半音階
半音階は、ポピュラーでも、クラシックでも、よく見かける形です。
楽譜を見ると、あまり気が進まないでしょうから、指番号だけ覚えても構いません。
★ハノン44番★ もっともむずかしい技巧のための高度な予備練習
指替えの基本。
「結婚行進曲(メンデルスゾーン)」「華麗なる大円舞曲」などの、
単音連打のときに、この指替えが出てきます。
★ハノン46番★ 全5指のためのトリルの練習
トリルの練習と書いてありますが、弱点の指の集中治療に、もってこい。
指が弱い人は、弾きにくいと感じた部分を何度も繰り返してみてください。
どの指でも問題なく弾けるようになったら、楽譜の記述通り、トリルの練習(速度と音)に意識を向けてみましょう。
★ハノン50番★ レガートの三度
「人形の夢と目覚め」など、クラシックでも、ポピュラーでも、よく見かける形ですね。
音の大きさ、つながりが全部揃うように、音に意識を向けるといいでしょう。
第3関節(指の根本)が非常に鍛えられ、指の根本が安定するようになります。
ちなみに、時間が無い人は、目的別にこのコースをやってみましょう。
★ハノンによる指の鍛練コース
1.2.6.44.46.50番
★ハノンによる曲の基礎コース
1.8.38.39.40番
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HANON バイエルやツェルニー、ブルグミュラーと並んで、国内で大変普及している練習曲です。 指の訓練(基礎)のための練習曲なので、あまり面白みはありませんが、このページで解説した「練習番号」は、ぜひ取り入れてみてください。 |
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下手を脱出 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
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