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ピアノが上手になる・超簡単ヒント集
うまくいかない人のための、逆転の発想

  練習の質を見直し、効率アップを!
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 今よりもっと、ピアノが上手になりたい!

 と思ったら、一番最初に、ちょっと自分を振り返ってみてください。

 今の自分は、半年前の自分に比べて、
 半年分、さらに成長できましたか?
 それとも、「あまり変わらない」ですか?



「あまり変わらない」 という方は、
なぜ、努力に対して結果が伴わなかったのでしょう?

 本来なら、半年分練習したら、その分だけ実力が伸びなければいけません。
 それが、あまり変わらないということは、練習のどこかに、問題点があるはずです。

 その問題点を今すぐ修正できなければ、きっと今から半年後、1年後に、同じ質問を受けても、やっぱり 「あまり変わらない」 と答えている自分になってしまうでしょう。

 これでは、何年経っても同じ場所で足踏みのまま。

 練習しているはずなのに、なぜか成長が止まっている……。

 これは、なるべく避けたいですよね?
 効果の出ない練習は、時間の浪費なのです。

 時は金なり、光陰矢のごとし、歳月人を待たず……。


 たとえば、上手になりたくて練習をしているのに、その練習を何ヶ月続けてもサッパリ効果があがらなくて困っている……。

 そしたら、今後も同じ練習を続けたほうがいいか? 今後はもっと効果的な練習に変えたほうがいいか? 小学生でも分かりますよね?

 なのに多くの人は、その練習法を見直そうとせず、効果のない練習法を、そのまま続けようとしてしまいます。それはなぜか?

「詰め込み教育」の落とし穴に、はまってしまったからなのです。

 今、ドキッとしませんでしたか?

 ピアノに限らず、仕事でも何でもそうなのですが、指導者に教わったやり方を「それが唯一の正解」と信じて育つと、「教わったこと以外は、全て×」と、受験勉強的な頭になってしまいます。

 受験勉強的な頭は、「この質問にはこの答え」と、頭が反射的に反応してしまうため、それ以外の可能性を遮断してしまうのです。

 詰め込み教育は、膨大な知識を短期間で詰め込むには合理的な方法ですが、「応用力が利かなくなる」という、大きな欠点もあわせ持ちます。

 優秀な成績で学校を卒業し、言われたことはソツなくこなせるものの、教えられたことから一歩外れると、とたんに何もできなくなってしまう、「指示待ち族」、あるいは「マニュアル人間」という言葉、ご存知ですよね?

 学校で先生に教わったことは財産です。
 しかし、「詰め込み教育」だけで満足せず、自分の頭でも考えてみること。それも忘れないようにしてください。

 答えは一つだけではないのです。もっといいやり方もあるかもしれない。違う可能性もあるかもしれない……。

 その工夫の意識が「詰め込み教育」の欠点を補い、やがて強力な「応用力」へと結びつくのです。


 努力をして、すぐに効果が現れないことに対して、多くの人は、

「まあ、楽器の練習とはそういうもので、上達には時間がかかるものなのだ」

 と考え、納得してしまいます。

 しかし、だからといって、努力が全く結果に繋がらないことまで納得してしまってはいけません。練習法さえ工夫すれば、上達の速度は変わってくるのです。

 では、どこに注意して練習すればよいのでしょう? それは、今まで失敗していたやり方を、反対にすればいいのです。

...
1.目的意識を持たず、漠然と練習している。
           ↓
  目的意識を持って、集中して練習。

 たとえば、練習曲なら、その練習曲に含まれる練習意図は何か?
 そこを意識しながら練習します。

 特に、指の鍛錬系の練習曲 (ハノンやリトルピシュナなど) は、似たような動作パターンが何度も何度も繰り返されますから、ただボーッとしながら指だけ動かすのと、練習意図を理解しながら実行するのとでは、得られる結果は変わってきます。

...
2. 苦手箇所、指の弱点に対して、特別な対策をとっていない。
              ↓
   苦手箇所、指の弱点は、集中治療。

 苦手な部分、指の弱点に対して、普段どのように取り組んでいますか?
「全体の通し練習が中心で、細部練習はほとんどやらない……」

 これは悪い例です。
 苦手なところはブロックとして取り出して、苦手意識がなくなるまで集中治療をしましょう。

 指の弱点も、それを放置したまま関係のない練習ばかりを繰り返しては、いつまでも弱点が残ることを忘れないでください。

...
3. 弾くことに夢中になり、自分の音を聴いていない。
    (だから、自分の問題点さえ分からない)
              ↓
  録音して自分の音を聴く。さらに、プロの演奏とも比較する。

 自分の演奏を録音して、「うへー、なんだこれは……」と感じたことはありませんか?

 曲の演奏中も、確かに自分の出す音を聴いていた。それなのに、録音を聴き直すと、演奏中は気づかなかった自分のアラばかりが目立って、この最悪な録音をこの世から抹殺したくなる……。

 してもいいですが、その前に、CDの演奏と自分の演奏を順に聴いて、その下手さをさらに浮き立たせてください。

 ここで注意です。ただ聴くだけでなく、メモを取りながら聴くのです。

 自分の演奏で、「プロの音と違うな」と感じた部分は、
 「左手が強すぎる」、「全体をハッキリ」、「もっと正確に」など、
 全体の印象の差を課題として書き出すのです。

 今度は楽譜を前にして、細かいパートごとに、課題点を楽譜に書き込んでみてください
 以後、練習は、メモに書かれた全体の課題と、楽譜に書かれた細かい課題を意識しながら、弱点を修正します。

 全体の課題と、パートごとの課題。それが、世界でただ一つ、あなたのためだけに作られた上達マニュアルになります。


 いかがですか?

 今まで何も考えずに練習してきた人なら、これだけでも、練習効率はかるく5倍達成でしょう。1時間の練習が、今までの5時間分に匹敵します。

 しかし、5倍程度で満足してはいけません。もっともっと、あなたの練習には工夫の余地が残されているはずです。

 今まで、ダラダラと目的意識を持たずに練習していたことに対して、ひとつひとつ、練習の質を見直し、効率アップをはかれば、結果は変わります。
 そうすれば、時間比の練習効果も、5倍、6倍、7倍……。どんどん高まるはずです。

 そうなれば、一番最初の質問、

 今の自分は、半年前の自分に比べて、
 半年分、さらに成長できましたか?

 それとも、「あまり変わらない」ですか?

 に対しても、自信を持って「成長できた」と言えるようになるのではないでしょうか?


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