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本番直前の調整法

◆本番2〜3週間前の調整 (調整段階)
オリジナルテンポで練習するのではなく、スローテンポの2種類(60%&90%の速さ)で、どちらの速さで弾いても、指がつまずかないようにします。
速度を二通り試すのには理由があります。複数のパターンに余裕で対応できるようにしておくと、応用範囲が広がり、ミスタッチや無意味なふらつきなどが起こりにくくなるのです。
また、この段階では、頭で何も考えなくても指と音がスムーズに流れるように、ボーっとしながら弾いてみます。
今までと逆のことでいいのですか? とビックリされると思いますが、これには理由があります。
今までの練習段階では、常に「実力向上」に向けて、「足りないところ」を補うよう、考えながら練習していましたが、この段階では逆に、何も考えなくても指が自然に動くよう、演奏の「オート化」を意識するのです。
本番で、細部まで考えながら弾くようだと、少しの緊張が致命的なミスを引き起こしますが、練習の最終段階で、ボーっとしながら弾いてもつまずかず、また、ボーっとしながら弾いても納得いく音が出るように訓練していれば、たとえ本番で緊張した場合でも、大きく外すことはないのです。
(ただし、指の震え、足の震えに対しては、直前練習でも対策のしようがないので、そうならないようプラス思考で本番に臨むことは心がけてください)
◆練習のファーストタッチを本番とする。
自分の現在の実力を知るため、本番が近くなってきたら、練習のファーストタッチを自分の実力と認識してください。
本番で、じゅうぶんなリハーサルの時間が設けられたとしても、本番の出番までには時間が空いてしまうものです。 そこで、事前練習ナシで、いきなり弾いたときに、どの程度までできるか? それを知っておくと、本番への準備がしやすくなります。
練習では、最初は上手く弾けなくても数回練習を重ねて、上手にできればその、練習後の演奏が、自分の実力だと感じていると思います。 この意識で本番に向かうと、大抵本番では失敗します。
本当は、最初に弾いたときの音が自分の実力なのです。 ですから、本番の2〜3週間前になったら、練習のファーストタッチを本番に想定して、どんなにボロボロであっても、もう一度弾き直すことはせず、最後まで通して弾くようにしてください。 そして、演奏中つまずいたところ、うまくいかなかったところを、本日の練習課題として、翌日のファーストタッチで、練習の成果を確かめるようにしてください。
ファーストタッチ……。今まで特に意識したことはなかったと思います。
しかし、ここに宝が隠されているのです。
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