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ピアノが上手になる・超簡単ヒント集
うまくいかない人のための、逆転の発想

  電子ピアノで練習するときのコツ
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 家でピアノを練習する場合、本物のピアノには、欠点が一つあります
 それは、「防音室」と「ピアノ」がセットでないと、家族や近所への騒音が気になり、好きな時間に練習することができないということ。

 夜11時に「今からチョット、ピアノの練習を……」と思っても、ピアノの場合は、それがなかなか難しい。
 「練習したいのに、練習できない」という制限は、ピアノが上達できない原因にもなります。

 その点、電子ピアノにはヘッドホンがありますから、「たとえ深夜でも、周囲に迷惑がかからない」「好きな時間に練習できる」という環境は、電子ピアノの一番の利点だと思います。
 実際、ピアノを持っている方でさえ、夜の練習用に電子ピアノを追加購入……という方は増えています。
 


 ただ、電子ピアノで練習する対象は「楽器の演奏」ですから、キーを叩いて、「ピアノに似た音が鳴ればそれでいいや」というわけにはいきません。
 キータッチや音色、ppの微妙な表現、ペダルの効き具合など、電子ピアノにグランドピアノと全く変わらないレベルまで求めてしまうと、まだまだ、いろいろな点に不満が出てきてしまいます。

 しかし、意外に思うかもしれませんが、現在の電子ピアノの高級機種は、タッチに関しては、かなり優秀なのです。
 数年前までの電子ピアノの鍵盤は、触ってみると「オモチャ」 と感じるものが大半でしたが、最近の機種は、かなりの部分が改善されてきました。
(音を出さずに、ボリュームゼロの状態で、鍵盤の抵抗だけを見た場合の話)

 ですから、タッチの差に影響を受けにくいピアノ奏法さえ心がければ、電子ピアノと本物のタッチの違いにも、それほど戸惑うことはありません。……が、実際に電子ピアノで練習している人のほとんどは、こんな悩みをお持ちだと思います。

 電子ピアノでは上手に弾けてるのに、なぜか本物のピアノだと、
 下手に聞こえるんだよね。


 この理由は、タッチではなく、出てくる音の安定にあるのです。
 音の安定?

 電子ピアノのタッチレスポンス機能 (打鍵の強さによって、ボリュームを調節する機能) は強弱を127段階で判断するため、本物のピアノほど「強さ」に敏感ではありません。

 ですから、自分の実力不足による不自然なタッチのばらつきも、機械側では判定が甘く、バランスの取れた音として出力してしまうので、電子ピアノで演奏すると、下手な演奏もキレイに聞こえてしまいます。

 ですから、電子ピアノで練習するときは、「下手な音がそのまま下手に」聞こえてくれるよう、以下の点に注意します。


 1.タッチ調整は「一番軽く」

 最近の電子ピアノは、3段階程度にタッチ調整ができます。
 これは、「一番軽く」に設定してください。そのほうが、「叩く強さ」に敏感になり、本物のピアノに近くなります。

(指の力をつけるために、「重く」に設定している人もいるかもしれませんが、普段、「重く」で練習していると、繊細なタッチから遠ざかってしまいます。
 ちなみに、タッチ調整を軽くすることで、指が弱くなることを心配する方は、
 ピアノ専門筋力トレーニングをご覧ください)


 2.ボリュームは本物並みに

 電子ピアノの利点に、「ボリュームを絞れば、練習が周りの迷惑にならない」というのがあります。
 しかし、ヘッドフォンをつける場合も、スピーカーで鳴らす場合も、ボリュームは本物のピアノのレベルに合わせてください。
 かなり大きな音に聞こえますので、少しボリュームを絞りたくなりますが、それをあえて我慢。機械のボリュームを下げないかわり、奏者のタッチによって音量を下げるのです。

 この条件で練習しないと、本物のピアノに触れたとき、
「家の電子ピアノでは上手に弾けるのに、本物のピアノでは全然話にならないや。やっぱり電子ピアノはダメだね」
 という、誰もが口にする感想をいだきます。

 ボリュームを上げれば、その分うるさくなるし、演奏にアラが感じられます。
 ですから多くの人は、何も考えずにボリュームを下げてしまいますが、「下げれば下げるほど、本物のピアノと離れた条件で練習することになる」という事実を認識してください。

 電子ピアノでの練習環境は、「本物のピアノに、できるだけ近く」
 これが、家で練習するときの基本です。

 最近の電子ピアノは、以前に比べてかなり優秀になりました。
 プロの方でも、「夜の練習用に電子ピアノを使っている」という方も増えてきたそうですから、一昔前とは、もう性能は全然違います。

 ですから、ユーザーの私たちも、「いかに練習環境を本物に近づけられるか?」 と使い方を工夫すれば、現在の電子ピアノでも、扱い方次第で、あまり不満を感じなくなるのではないかと思います。

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