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ノルアドレナリン&シータ波とLTP (記憶編)

一人で黙々と暗記するより、友達と競争しながら暗記したほうが記憶が高まることは、誰でも体験的に知っていると思います。
意欲を持って対象に取り組むと、脳内にノルアドレナリンという物質が行きわたり、ニューロンネットワーク (神経細胞群) の働きがスムーズになります。
また、新しい出来事に対し、興味を持って取り組んでいるときは、θ(シータ)波という脳波が発生しています。 このシータ波が発生すると、シナプスという突起が刺激され、情報伝達の効率が高まることが分かっています。
さて、記憶に関してもう一つ、キーワードがあります。それは、long-term
potentiation(LTP)。
脳内のニューロン(神経細胞)は、細胞単独では動作せず、シナプスを通して、ニューロン同士の情報ネットワークを作っています。
このシナプス伝達は、神経細胞の中で電気信号に変換されますが、脳の「海馬」に、繰り返し電流を流して刺激すると、数時間から数週間もの期間、その神経回路が活発になる性質(LTP)があります。 このLTPの現象を引き起こすことが、長期記憶に結びつくと考えられています。
ではどのような環境で記憶すると、「長期記憶」に結びつくのでしょうか?
1.意欲・興味を持って取り組むこと (自発的)
2.興奮して取り組むこと (ノルアドレナリンは、別名「怒りのホルモン」)
3.強い感情が記憶に伴うこと |
「次はどうなるのかな? どんな発見があるのかな?」とワクワクしながら取り組み、新たな発見があったら、「そうだったのか! 今まで知らなかったことが分かって嬉しい!」と強い感情で反応すると、記憶に結びつきやすいのです。
これは、好奇心を持って物事を学んでいく、幼児の学習過程とも一致していますね。
道端に咲いているタンポポを見ても、多くの大人は、
「今、黄色い物体が視界を横切ったような気がする」
としか認識しないでしょう。ところが子供は、同じタンポポを見て、
「わぁ、タンポポさんが咲いてる。キレイ〜」
と、タンポポのそばに寄っていき、近くからジーッと観察します。
好奇心を持って、新しいことに取り組むことの大切さが、分かる気がします。
たまには、子供の心に戻ってみるのもいいかもしれません。
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