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暗譜の滞空時間の目安 (維持編)

昔、暗譜でスラスラ弾けていた曲なのに、しばらくぶりに弾いてみると、「あれ? あれれ? おかしい。こんなはずでは・・」という経験はピアノに心得のある方なら、誰でもお持ちでしょう。
しばらくピアノから離れていて、指が錆びついていたとか、自分自身がさぼっていた状況なら、まだ納得もいくものの、別な新曲を詰め込むうちに、昔弾けていた曲が、記憶の外にはみだしてしまうのは、 「努力を続けているのに、なぜ? どうして?」 と、なかなか納得がいかないものです。 なんとか、忘れないで維持できる方法ってありませんか?
忘れないためには、毎日、その曲をさらうのがベストですが、それは現実的な方法ではないでしょう。
しかし、暗譜と忘却にはある法則が感じられるのです。
暗譜に、2カ月かかった曲は、2カ月間、弾かなくなっても、覚えているもの。でも、3カ月目になると、怪しくなる。
暗譜に、3カ月かかった曲は、3カ月間、弾かなくなっても、覚えているもの。でも、4カ月目になると、怪しくなる。
「暗譜に要した期間が、そのまま、滞空時間になる」という法則です。
これは個人差もあるので、当てはまらない人も多いかもしれませんが、この法則を知っておくと、「そろそろ弾かなくなって、何カ月目だな・・」と、黄色信号に入った曲のチェックがしやすくなります。
新曲の練習に入ると、どうしても昔の曲がおろそかになります。 この、新曲の練習中に、昔の曲の滞空時間が切れてしまうと、新曲に向かうたびに、昔の曲がこぼれ落ちてしまって、いつまでたってもレパートリーの曲数が増えないという、トコロテン現象が発生します。
それを防ぐには、「そろそろ記憶が怪しくなるころだ」と感じたら、記憶のチェックをすることです。忘れる前なので、気合を入れて数十分もさらえば、再び、記憶の充電も、満タンに戻るでしょう。
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